その他 症例
第1症例 開咬 治療前 16歳1か月
上顎骨が小さく後退位で面長で開咬もあるため、骨格問題の大きい症例でした。また、上顎では4mm近いスペース不足もあったため、決して易しくない症例でした。
治療後 23歳0ヶ月
SLAで上下額の大臼歯を後ろへ送ることにより、スペースを作り、非抜歯で叢生を改善し、ゴムの力を利用して、開咬も改善することができました。
第2症例 交叉咬合 治療前 7歳8ヶ月
上顎の歯並びが狭く、右の咬み合わせは良好でしたが、左の前歯から臼歯にかけて咬み合わせが逆になっている交叉咬合でした。経験的にこの種の不正咬合は左の咬み合わせを治そうとしても治るどころか右の咬み合わせが崩れてしまい、意外と改善の難しい不正咬合でした。
治療中 9歳11ヶ月
ビムラーの装置を上手に使うことにより、夜だけの使用で痛みもなくさらに右側の咬み合わせは全く崩さずに、しかも左側は非常にきれいに治すことができました。
治療後 14歳7か月
その後SLAを追加することにより、更に細かなところまで治療ができ、上下の歯のしっかりとした咬み合わせも達成することができました。
第3症例 唇顎口蓋裂 治療前 7歳5ヶ月
右側に裂隙があり、前歯反対咬合を呈している唇顎口蓋裂患者さんでした。SLAを考案した鈴木先生は昔アメリカの口蓋センターで研修したことがあり、そこでたくさんのブラケット治療により虫歯を作ってしまった子供たちを見て、SLAのような安全性の高い矯正装置を開発しないといけないと決心されたと聞いています。このような患者さんでも基本的に通常の反対咬合を治すような方法を適用し、その成長具合をみながら必要であれば抜歯などを行い適切に不正咬合の治療に努めます。
治療後 13歳11ヶ月
裂隙部分では多少強い切歯の傾斜はみられますが、反対咬合も改善し、ほぼきれいな歯列にすることができました。