伊藤矯正歯科医院 院長挨拶
伊藤矯正歯科医院ホームページへようこそいらっしゃいました。
近年矯正歯科治療は歯並びの悪い子供を持つ親御さんや、若い女性、あるいは主婦と、多くの方に興味を持っていただいているようです。 その分、私どものように、矯正治療を専門に行う歯科医院ばかりでなく、一般歯科医院でも、矯正治療を扱うところが増えてきました。しかし当院は数あるそのような歯科医院の中でも非常にユニークなものといえるでしょう。そのわけは、このホームページをご覧頂く中で分かっていただけることとして、ここでは、私の矯正歯科治療に対する信念のようなものを、簡単にお話ししたいと思います。
矯正歯科治療はわかりやすく言えば乱れた歯並びをできるだけ「美しく」整える歯科治療です。しかし私はその「美しさ」の中に次の4つの条件が備えられている必要があると思います。
1.歯や、歯を支える組織ができる限り健康であること。
2.しっかり噛めて咀嚼機能・発音機能などの本来の機能を末永く力強く発揮できること
3.できる限り「理想的なかみ合わせ」に近いこと
4.予後が安定していることなどです。
もちろんこれらの4条件は私だけがモットーにしているのではなく、矯正歯科治療を手がけている歯科医なら当然注意を払っているものです。ただ、あえて私がここでこれらを強調するのは、矯正歯科治療を専門におこなっているものとして、近年気にかかることがあるからです。それは最近の歯列矯正がこれら4条件よりも、「口元を美しく整える」とか「より美しいスマイルを」というように、本来の歯科医療から離れたところにポイントを置きつつあるような気がすることです。
いろいろな観点から歯並びや治療技術を考案することは必要な事です。しかし患者さんにとって、そして歯科医師にとって矯正歯科治療を考えるときに、私は上に挙げた4条件は何よりも優先されるべき事と信じて、日々臨床をおこなっています。
また、別のページでこれらについては詳しく説明するとして、当院では、矯正治療を「美」よりは、「健康」を優先しているということを、強調してあいさつにかえたいと思います。
伊藤矯正歯科医院 院長 伊藤率紀
院長経歴
1985年 3 月 愛知学院大学歯学部卒業
1985年 4 月 愛知学院大学歯学部歯科矯正学講座入局
1990年 日本矯正歯科学会認定医(2015年辞退)
1991 年 10 月 愛知学院大学歯学部歯科矯正学講座を退職し、岐阜県可児市にて矯正歯科専門を開院。診療の傍らSLA および Bimler に関する学会発表と講習会を開催している
2008 年 3 月 メキシコ州立自治大学客員教授
SLA Bimler 研究会 会長 医療法人一歩会 伊藤矯正歯科医院理事長
当院の矯正治療の特徴
Point01 目立たず手間なし
当医院では主に「SLA」という特殊な装置を歯の裏側に使用します。その他の装置も使用しますが、生活の快適性を維持するため、歯の表に目立つ装置を使う事はまずありません。
また近年透明な材質で作られたマウスピースのようなもので治療を行う方法(アライナー矯正)が人気ですが、着脱の手間があり、また十分な効果がでない事があると報告されています。
SLAは固定式の装置であるため一度慣れればあるのが当たり前になり、食事にも支障はありません。
Point02 痛みが殆どありません
矯正治療は一般的に痛みを伴いますが、これは強い矯正力により、歯の周りの血流が止められ組織が「壊死」するためです。当医院では「弱い力」を歯にかけるので、痛みが殆どありません。
またSLAは虫歯を作らない事を目的に開発され、実際まず虫歯を作らない事は臨床で実証済みです。
痛みについて:痛みはVisual Analogue Scale, VASで計測され、「0:まったく痛くない」から「10:考えられる最高の痛み」までの10段階で表します。報告によると「ブラケット法は7程度」「アライナー矯正は4程度」と言われますが、「SLAは1.4(当院の調査による)」である事が証明されています。
Point03 歯と歯ぐきを大切にします
矯正治療には歯根が短くなったり歯肉が退縮したりするなどの副作用があり、折角歯並びが良くなっても、歯の健康が脅かされることがしばしばあります。
当医院では弱い力で矯正するため歯根吸収の割合は極めて低い事が分かっています。またSLAはその考案者鈴木博士が歯頚部(歯と歯肉の境目)の形まで拘った治療法であるため、治療後の歯肉形態は良好に保たれます。
(歯根吸収について:一般的には半数前後の歯根に明らかな吸収が見られますが、当院では約2%程度と極めて低いことが調査から分かっています。)
Point04 しっかりとした噛み合わせをつくります
1~2年で治した歯並びでは、しっかりした噛み合わせが出来ないことが研究報告から明らかになっています。
歯で一番大切なことはよく噛めることです。当医院では歯に無理の少ない矯正を行う結果、より緊密な噛み合わせがつくられます。
またこれは術後の歯列の安定につながるものと考えられます。(噛み合わせについて:上下歯がコンタクトしているポイント数の調査から、過去の調査では平均11.2ポイントだったのに対し当院では25.4ポイントあり、明らかによく噛んでいることが分かりました。)